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道場生の声

道場生の声

Kさん 空手修行歴18年 50歳

私が極真会館に入門したのは、今から18年前32歳の時でした。
きっかけは、妻が子供に空手を習わせたいから見学に行くので一緒に来てくれと頼まれ、イヤイヤ付き合ったのが全ての始まりです。
見学に行ったのは極真会館横浜東支部の鶴見道場でした。仕事が終わって夜でしたので一般部の稽古しか見学出来無かったのですが、見学しているうちに、自分の何かに火が付き子供に習わせたいと言うより『自分もやりたい!』と言う気持ちが強くなり悩んでいる長男に「お父さんもやるから一緒にやる?」と聞くと「うん、頑張る」これが格闘技に全く興味が無く、仕事一筋の私が極真会館に入門する事になったきっかけです。

これからは自分を中心に話をします。

入門してからは、火曜日と金曜日は稽古に行くと決めました。

ですが当時は子供と一緒に稽古できる環境が無く、自分は自分、子供は子供と別々に稽古をする事となります。

例え仕事が忙しく(今日は疲れたから稽古は無理かな?お休みしよう!)と考えながら疲れて家に帰っても、「お父さん、今日は稽古の日でしょ、今日のご飯は無いよ!」とか、子供達から「稽古頑張ってね!」と言われると行くしかありません。

白帯、オレンジ、青と順当に審査を受け、仲間も出来て自分なりに、家庭、仕事、とは別にもう一つの分野?世界?みたいなものが出来ました。

やがて稽古にも慣れ、周りの道場生で試合に挑戦する人も居ましたが、試合は本格的に取り組んでる人達が出るもの、また子供達のための試合というイメージでしたので、全く自分達が出れる試合があるとは想像もつきませんでした。

青帯の頃です。

当時の先生や仲間達からの勧めもあり試合に出る事になりました。

それが初めての試合です。

なんでもそうですが初めて何かをする場合、不安と緊張は半端無いものです。特に自分の場合はそうでした。

大人になった今ではですが、その忘れかけた気持ち、感覚、ドキドキ感を実感できる事が最高です。正しくこれこそ『オヤジの青春』!

やがて茶帯1級になり、試合でそこそこ活躍できる様になり師範から昇段審査の許可を貰うことが出来ました。40歳の春、青春ど真ん中。

無事昇段審査を合格し黒帯を師範に締めて頂き、また「素晴らしい10人組み手でした。」とのお言葉も頂き最高の昇段審査を終える事が出来ました。

もう一つ。偶然にも少年部で同じ日に昇段したのが、一緒に空手の門を叩き入門した長男坊でした。

苦節7年半、念願の極真黒帯を息子と一緒に取ることができ感無量の気持ちです。これも師範、先輩方、道場の仲間達、家族、みんなのお陰で頑張る事が出来ました。感謝しかありません。

その日の夜は自分と息子の昇段審査のビデオを見ながら1人喜びを噛み締め、祝杯をあげた気がします。曲はもちろん、ゆずの「栄光の架け橋」を聴きながら!

♪だれーにも〜見せない〜泪があーった♪

♪いくつーもーの〜日々を超えて〜♪

目頭が熱くなるのを我慢してる自分が誇らしく思えました。

つづく。

道場生の声(入門から黒帯まで)でした。

最後まで読んで頂きありがとうございます。



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